2005年08月28日

単原子分子理想気体

■ 単原子分子理想気体
───────────────────────────────────
気体の分野を勉強すると、

「単原子分子理想気体」

というものが頻繁に登場します。これは、一体、何者でしょうか?

気体が持っている全エネルギー(これを内部エネルギーといいます)というものを考えて
みましょう。

まず、多くの気体は、2原子分子です。

酸素はO2、窒素はN2、という感じですね。

とりあえず、簡単のために、2つの原子がバネでつながっているようなものをイメージ
して下さい。

〇vvvv〇

         〇vvvv〇

〇vvvv〇

こんな感じです。

気体をイメージできましたか?

気体分子同士は、分子間力という力で、お互いに引き合っています。

このうちの1つの気体が持っているエネルギーを考えてみます。     

(1つの分子のエネルギー)=(2つの分子の運動エネルギー)+(弾性エネルギー)
             +(分子間力の位置エネルギー)

かなり、複雑ですね。

これを、分子の数だけ足し合わせたものが、内部エネルギーです。

特に、(分子間力の位置エネルギー)のところが複雑な形をしていて、とても足し合わせる
気持ちになりません。

そんなときには、問題設定を変更します。

足し合わせたくなるような場合を考えて、その場合について計算するのです。

そこで、まず、「単原子分子」ということにします。

〇     
       〇

これが、単原子分子です。ばねがなくなったので、大分簡単になりました。

次に、「理想気体」ということにします。

理想気体というのは、

(1)分子の体積がゼロ
(2)分子間力がゼロ
(3)状態方程式に厳密に従う

というものです。

理想気体を考えれば、(2)分子間力がゼロ なので、分子間力の位置エネルギーも
無視できます。

というわけで、単原子分子理想気体であれば、1つの分子が持つエネルギーは、

(1つの分子のエネルギー)=(分子の運動エネルギー)

ということになり、これなら、足し合わせてみようかな?という気持ちになります。

物理っていつも、「計算できるのはこういう場合」という場合を考えて、その場合について
計算するというやり方をします。

そのまわりにある、「計算できない現実の存在」をちゃんと考えていないと、自然を
間違って認識してしまいますので、要注意ですね。



トラックバックURL

今なら無料で受けられる
10講座

物理ネット予備校
最新の記事
メルマガ
メルマガ登録・解除
楽しい《たとえ話》で直観的に分かる物理の考え方
   
バックナンバー
powered by まぐまぐトップページへ
ブログランキング
こちらのランキングで上位進出を狙います!
クリックをよろしくお願いいたします!
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 
人気ブログランキング にほんブログ村 科学ブログへ
カテゴリー
本を出版しました!





読者の方の感想です!
自己紹介
田原@予備校講師
はじめまして。

「微積で楽しく高校物理が分かる本」著者の田原真人です。

田原のプロフィールはこちらです。

このサイトは、メールマガジン「楽しい《たとえ話》で直感的に分かる物理の考え方」の記事をもとに作成しています。これは、現在、3300人以上の方が読者登録をされ、まぐまぐで「殿堂入り」した、大人気メルマガです。

読者の方から、「以前に配信されたメルマガも読みたい」という声があり、このサイトをつくりました。


物理ネット予備校公式ページへ
リンク集
物理おすすめ問題集
最新のトラックバック
Archives
livedoor Readerに登録
RSS
livedoor Blog(ブログ)