2008年02月22日
どっちが動いているの?
寝台特急「地球号」に乗っていた何太郎君は、後ろに流れていく景色を見て、ふと思って、友達の勘太郎君に言いました。
「もしかして、僕たちが止まっていて、周りが後ろに動いているんじゃないか」
勘:いいじゃないか。そのときは、目的地が向こうから来てくれるだけだろ。
どっちにしろ着くのだから困らないよ。
相対的な問題だから、こっちから見れば向こうが動いている。
向こうから見れば、こっちが動いている。
何:でも、全く同じなのかな?
僕たちが進んでいるのと、目的地がこっちに来ているのと。
勘:慣性の法則で考えればいいんじゃないか。
力がはたらいていない物体は等速直線運動をするんだよね。
目的地に着くときは、どっちかが止まるんだから、そのとき減速したほうが
動いていたんだよ。
何:もし、僕たちが動いていたとしたら、電車が減速しても、僕たちは、
進み続けようとするから、前へよろけるというわけか。
勘:地面の方が動いていたとしたら、地面のほうが減速するので、
地面に立っている人がみんなよろけるのさ。
それで分かるよ。
何:でも、もしだよ。
僕たちがこの地球号で生まれ育っているとするよ。
そして、目的地に着く前に僕たちの寿命は尽きてしまうとするよ。
地球号には、一定の強さでブレーキが踏まれているとするとどうだろう?
勘:どちらかが加速度運動をしているということは、景色が等速で動いて
いないから分かるんだね。
何:でも、、一定の強さでブレーキが踏まれているから、よろけることもない。。
勘:つまり、どっちが減速しているかは分からないんだね。
結論が出なくなってしまったので、2人とも寝ることにした。
「明日になって、目的地に着けば、どっちが動いているのかわかるね。」
朝になりました。
二人が目を覚ましたときには、すでに地球号は目的地に着いて止まっていました。
★たとえ話終了★
確定した学問としての「物理」を学ぶよりも、
自分の頭でいろいろと考える=「物理する」と、また違った楽しさがあります。
ガリレオ・ガリレイや、ニュートンは、何太郎くんや、勘太郎君のようなことを、
一生懸命考えたんですね。


